Skip to content

遺産相続、相続人たちの事情

親が亡くなればその財産の相続が発生します。おおかた法定相続人とされる親族が相続しますが、故人が遺言を残してればまずその内容が優先されます。その内容に法定相続人たちが同意すれば遺産相続は問題なく終了するでしょう。世間にはそういうケースは少なくないでしょう。

しかし、それに納得できない法定相続人が異議を申し出るケースも少なくありません。彼らはいわゆる争族と化して遺産相続を巡る戦いを始めます。仲がよさそうに見えた親族が一変し、双方の言い分が行きかいます。しかし、遺言があくまでも公正であれば争族の戦いはむなしいものです。

残されるのは法定相続人たちの権利としての遺留分の要求のみです。さて、では遺言がなかった遺産相続はどうでしょうか。基本は遺族間の話し合いで決まります。これが遺産分割協議というものです。

ひと昔前は、家長制が強く長男は優位、次男や嫁に出た女性は劣位、などの考え方がまかり通っていたようですが、法制度が変わり今は法定相続人はまず皆平等にとらえられますし、それを主張してよいという考え方です。それを踏まえて、では、遺言がない場合はすべての遺産相続が法定分割されているかというと、そうではないのが現実です。その背景には、故人に関わった遺族のそれまでの事情や関係、相続人たちの経済事情、今後の遺族間の友好、などを考慮しあったうえで分割協議を行い結論を出すのです。結果、故人を長く世話し、故人の残した事業を受け継ぐことになる長男の取り分を多くするという遺産分割に法定相続人が同意するケースも少なくありません。

反対に、遺言が無いばかりに、取り巻く事情など完全無視で法的主張を貫く争族もいます。総じて、被相続人は生前に、少なくとも、自分の死後の相続人たちの争いを防ぐために遺言の作成を準備し、相続人が納得するコメントを付けておくことが肝要です。

Be First to Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です